マガジンワールド | カーサ ブルータス - CASA BRUTUS | 122
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2010年 5月号 CONTENTS

Features

032 UTSUWA, MY LIFE
器こそ、わが人生!
032 女優、建築家、アーティスト…。「発表します、私の人生最高の器」
036 河井寛次郎、ルーシー・リー、バーナード・リーチの名作に長尾智子が春を盛る。
044
村上隆が〈桃居〉広瀬一郎と語る、今、現代陶芸がおもしろいワケ。
050 村上隆、陶芸家・青木亮の工房へ。
052 2010年、全国20のギャラリーいち押しの作家展。
056 しまおまほが体験!「はじめての器展」。
058 ヨーガン レールの社員食堂。器は不揃いが心地よい。
062 器なのか彫刻なのか。ウッドボウルの魅力。
068 奈良美智さんもやきものづくりに夢中です。
073 奈良美智、川喜田半泥子展へ行く。
074 イサム・ノグチを器の世界に導いた北大路魯山人。
076 保存版! にっぽん全国、器が素敵なカフェ案内。
088 世界の名作デザインBest50。
101 Casa BRUTUS for Milano Salone! “8 Materials, 11 Artisans”
スペシャル企画 ミラノサローネで世界に紹介します!
現代日本の工芸作家11人。
164 we are commune
注目を集めるLAのデザイン集団の全貌。
● 話題のリテイルデザインを手がけるLAのデザイン集団、「コミューン」とは?
 

Regulars

013 新連載 蒼井優の春夏秋冬、かき氷
第8回 志むら 生いちごのかき氷
014 Window on the World
ローザンヌ/スイス:SANAAの〈ロレックス ラーニングセンター〉。
ミラノ:おとぎ話がテーマのホテル〈メゾン モスキーノ〉。
019 犬養裕美子 新レストラン爆食レポート
第33回 乃木坂 ミキータ乃木坂
021 Nigolden Age
NIGO®コレクション
Collection 18 ローズ・キャバットのセラミックス
023 News! on Your Fridge
デザイン、ファッション、家具、食、建築etc.の最新ニュース。
029 千宗屋 茶味空間。
ニッポンを極める!
第29回 「銘と記号とイメージ」
130 祐真朋樹 Miracle Closet
第77回 Giorgio Armani × ARMANI / CASA
134 Driven by Design
最新デザインに乗って建築巡礼
第51回 三菱i-MiEVで、木材会館へ!
141 長山智美 デザイン狩人
第33回 春のファンタスティック三重奏
142 Casa Brand Archive
ファッション、食、不動産…気になるブランドのニュース。
153 A Wall Newspaper
● 初監督作品『カケラ』の評判良好、安藤モモ子とAD松本弦人との意外な関係。
● 猪熊弦一郎を知る写真家、大倉舜二さんの思い出話。
161 ほしよりこ カーサの猫村さん
第47回 鼻歌にのせたメッセージに、カーサさん騒然!?
猫村さんは今月も頑張ってます。
174 In & Out Doors
パリ:アニマル展
東京:ルーシー・リー展
176 ニッポンの老舗デザイン
第18回 「桶栄~結桶」
180 杉本博司の「空間感」~偏光色
第11回 冷たい眼と熱い眼
184 Next Issue
さて、6月号の特集は…?
185 来栖けい お取り寄せが止まらない。
第33回 「ハンバーグ」の巻
186 Life @ Pet
第103回 幻の客船を蘇らせようと奮闘するパリの企業家と船に乗ってみたいシェパードのロリー。
This Issue 特集内容
 

器こそ、わが人生!

近年まれに見るブームとなった2010年、あらためて宣言します。器が大好きです!

市川実日子さん、蒼井優さん、杉本博司さん、中村好文さん、糸井重里さん・・・女優・建築家・アーティストの皆さんの「人生最高の器」、気になりませんか? 総勢11名の最高の器紹介から、この特集は始まります。

使ってこそ器! と、料理研究家の長尾智子さんは、河井寛次郎、ルーシー・リー、バーナード・リーチの器に、春の料理を盛りつけます(本物のです)。村上隆さんは西麻布〈桃居〉の主・広瀬一郎さんと陶芸談義。奈良美智さんを訪ねると初のやきもの個展にむけて、わ! もんのすごい作品を制作中。

「ヨーガン レールの社員食堂」で使用している器は? そうそう「ウッドボウル」も確かに器ですね。器の「世界名作デザインBEST 50」は知ってますか?

器特集のほかにも、カーサとボッテガ・ヴェネタが協力し、日本の伝統工芸をミラノサローネで展示する「現代日本の工芸作家11人」なども。

今月も充実してますよ!

 

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Editor’s Voice 編集後記

うちの食器棚。数ある食器から、毎日使う、ごく一部……です。食器棚もいいものが欲しいなあ。と、物欲は増すばかり。


これが、今回買った器。手前/伊藤聡信さんの大皿。左/斎藤十郎さんのカレー皿。右/山本教行さんの土鍋。


ぜーんぜん関係ないのですが、P68~にご出演の奈良美智さんのポケットから「招き猫ダック」が! かわいくて、こっそり撮影させていただきました。ボケててすみません……。

器特集で買ったもの。

2年前の器特集から本格的に器にハマり、気になる展示会があると駆けつけては散財、ということを繰り返しています。で、お金がありません。今回、大好きな器の特集を担当することになってとても嬉しかったのですがそれをきっかけにまたたくさん買ってしまうことを思うと、ぞっとしました。しかし、いざ特集が始まると、それがブレーキになることもなく、素敵な器をいくつも手に入れてしまいました……。そんな中から、とっておきをご紹介します!

まずは伊藤聡信さんの大皿。全体にかかったうすいブルーに、ピンクと緑のかすれた模様。ベトナムの器を思わせる雰囲気がなんだかとってもキッチュ、とひと目惚れしました。しかし、手に入れて、しばらく眺めていると、なんだか妙に静かで色っぽい。きれいな水や花にあるような、ゆったりとした空気を感じます。聞けば、器や着物にも描かれる日本の古い模様をモチーフにコンニャク印判というものを使って絵付けをされた真面目な器だとか。時間とともに、第一印象以上のものが見えてくるのは、そのせいなのかなあ。

それから、ずっと欲しかった、斎藤十郎さんのスリップウェア。大胆な絵付けに、はじめて見た瞬間、頭の中をわしづかみにされました。バーナード・リーチのスリップウェアもいいけど、大胆さ、とろんとした飴釉の具合、どことなく漂うモダンさ、どれをとっても私の中では斎藤さんが圧勝。この形は「カレー皿」らしいので、私も大好きなカレーを盛ってみました。と、うん、茶色いのに、茶色いカレーがおいしく見える! 大満足で、もりもり食べました。本誌P.52でもご紹介したように、11月には〈夏椿〉で斎藤さんの個展があるとのこと。絶対行こうと思います。

とっておきは、山本教行さんの土鍋。山本さんは鳥取に窯をかまえる、斎藤十郎さんの師匠です。ぴょん、と勢いよく伸びた取っ手が、まるで生き物みたい。この形と飴釉の具合に惹かれて購入したのですが、ごはんを炊いてみてびっくり。ふっくらもちもち、一粒一粒がぴんと立って、なんだか和食屋さんのごはんみたい。高かったけど、本当にいい買い物をした! 最近は、これでいろんな炊き込みご飯を作るのがいちばんの楽しみです。山本さんの器は、個展かP.79の「カフェ案内」でご紹介している鳥取の岩井窯まで行かないとほとんどお目にかかれません。今回は個展で購入しましたが、今度は山本さんの器を求めて鳥取まで行きたい、と思わせる強い力があります。

今回仕事をしたほかのスタッフも、同じく山本さんの土鍋を購入したり、なんと! ルーシー・リーのソルト&ペッパーを買ったりと、物欲をたっぷりと刺激されたようです。まあ、というわけで、P.44~の対談で「本当に器が好きになってしまったようで、今は1万点ぐらいあると思います……」と言っていた村上隆さんの気持ちもすごーく、わかるんです。いっぱい買えて、うらやましいなあ………。私は今も器貧乏ですが、器ひとつで毎日の生活がとっても楽しくなって大満足。作家さんの労力を考えてみても、全然悪い出費じゃないと思います。

みなさんもぜひ、お気に入りの器をひとつ、手に入れてみてください。

 

特集担当編集 佐野香織

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